無肥料栽培セミナーで私が好きな授業のひとつは種採りについて学ぶ時間。
そもそも、種を採るってどういうことなの?
種ってどういう種類があるの?
と言ったことや、
種を採る時期や、
種を採る実の選び方など実践的なことも学ぶ。
現在、慣行栽培では「F1種」といって実質種取りができない野菜も作られている。
F1種から採れる野菜は、大きさや収穫時期がそろっていたり、特定の病気に強かったりと大量生産、大量出荷に向いているのだ。
しかし、このF1種の野菜の品質がそろうのは1回だけ。
F1種から採った種をまくと、野菜の品質がバラバラになる。(メンデルの法則)
また、最近では、種採りがそもそもできない「雄性不稔」のF1種も作られている。
「雄性不稔」の野菜は、お花が咲いてもおしべが付かないので、その野菜からは種採りができない。
F1種を作る過程において、おしべがあると不都合であるため、そもそもおしべがつかない野菜が作られるようになった。
無肥料栽培セミナーでは、できるだけ「F1種」ではなく、「固定種」、「在来種」の種を使っている。
種は、自分が育った環境を記憶する。
自家採種を続けることで、その地の土、気候を種が記憶するため、その地に合った種を「固定」していくことができるのだ。
よりたかさんが以前、お話会で「お金は使ったら減るけど、種は使ったら増え続ける」とおっしゃっていた。
自分で種を繋ぎ続けたら、種も収穫量も自分の畑で増やしていくことができる。(もちろん、不作ということもあるけれど)
周りの人とシェアしたり、お互いに持っている種、持っていない種を交換したりすることで種を増やすこともできる。
……………………
種採り、好きだなあ。
種一粒から、何十倍、何百倍の種を作る植物たちのエネルギーに感動する。
自分がまいた種から、種をとって、また種をまくという循環、その種を人とシェアして種が広がること。
自分の種をまいてそこから実ったものを食べるという贅沢さ。
なんだかワクワクしませんか?
種採りをしませんか?
野菜を自給しませんか?
自給=100%自給って思っちゃうとハードルが物凄く高いけど、
できる範囲で小さく始めれば良いのだ。
私は、都会のマンションで9粒の大豆を育てたのが初めての農だった。農とも言い難いけど笑
その大豆を繋ぎ続けて4年。
今や味噌を作れるくらいたくさんに増えた。
自分で育てた大豆で味噌を作っている人なんて沢山いるだろうけど、都会生まれ都会育ち、数年前まで自給のじの字もなかった私は、大大大感動。
わあああ、ついに味噌、できたああああ。
って感じ。もちろんめっちゃくちゃ美味しい。
…………
無肥料栽培セミナー合宿、今年もBFで開催します。
BFのスペシャルコンテンツは、デコさんのワークショップ。調味料や発酵食品を学べます。せっかく自給農を始めるなら、採れたもので調味料や発酵食品も自給しましょ○
セミナー詳細&お申込↓
