ネイチャーキャンプ5日目!
釜戸から漂う薪の燃える匂い。
湿気の多い空気の感じ。
ヤギの鳴き声。
五感で朝の訪れを実感します。
毎年思うのだけれど、子どもたちも慣れてきて「これから楽しもーぜ!」ってときに終わっちゃうのですよね。
でもまあ、少し足りないくらいが良い塩梅なのかもしれません。
最後の朝食も、シンプルなご飯と味噌汁。
DNAが欲する日本の味です。
もう準備も片付けも手慣れたもの。
荷造りを終わらせて、クロージングで発表する「演し物」の準備&練習に余念のない子どもたち。
スタッフも会場セッティングやまとめに大忙しです。
お迎えのお父さんお母さんとは3日振りの再会。
もうどこから話したいのか分からない。
あれも聞いて、これも聞いて、と興奮気味に話をする姿がそこここに。
さて、クロージングでは、これまでのキャンプの様子をスライドショーで見たり、子どもたちの用意した一芸(バンド・紙芝居・イラスト・体操)を堪能。あの遊びまくりな毎日のどこにそんな時間があったのだろう、と感心するくらい高いレベル。そして、子どもたちのまとまり振り。
そして、最後は、修了証をひとりずつ言葉を添えて、デコさんさんから手渡ししていきます。
たった五日間の共同生活なのに、スタッフたちはうるうる…
今年のキャンプはこれにてオシマイ。
「来年もまた来る!」と次回のご予約も何人かいただいております(笑)。
ネイチャーキャンプは、特に食にこだわってプログラムを組んでいます。
食に焦点を当てると、いろんなことが見えてきます。
「この食材はどうやって育てられているの?どこから来るの?」
「どうやって料理されるの?」「誰が準備するの?食べたら、誰が片づけるの?」
自分が食べるものを通して、身の回りのことにも目を向けます。
「自分が汚した部屋や洋服は誰がキレイにしてるの?」
「トイレの掃除は?」「お風呂は?」
どの作業をしていても、ご両親の姿が見えてくるでしょう。
生活が見えてくると、今度は環境や世の中のこと、今地球で何が起こっているのかまで意識が広がっていきます。
そして、それは結局自分がどう生きればいいのか、ということに戻って来るのです。
なあんて、いろいろプログラムを考えてはいますが、実際に始まってみると、そんな理論や理想とは違ったところで、子どもたちは単純にキャンプでの生活を楽しみます。
大人の「こうあるべきだ、こうあって欲しい」とは別の次元で、参加者は世界を創り、成長していくのでした。
どこかのパパではないけれど、「これでいいのだ」と毎回思うのでした。
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